胃腸が弱くて太れない場合の改善方法
日本人の中には胃腸の不調を感じている人が多くいます。慢性的な不調で仕事や生活に支障が出たことがある方も多いのではないでしょうか?
せっかく運動をして食事をしたのに筋肉が付かなかったり、下痢や胃痛に悩まされている方もいらっしゃるかと思います。
本日は消化不良の原因と対策についてまとめたのでよろしくお願いします。
食べてから細胞に届くまでの3つの工程
- 消化分解
- 吸収
- 代謝
この3つがしっかりと行われて、体内に栄養が届きます。
運動をして食事も摂っているのに体重が増えない方は、3つのどれかがうまく機能していない可能性があります。
それではひとつひとつ確認していきましょう。
①消化について
摂取した栄養素は胃で消化されます。胃酸の中にあるペプシンという消化酵素で分解されて、十二指腸や小腸に運ばれていきます。しかし、胃がしっかり働いていなかったり、消化酵素が分泌されていなければ体に吸収されません。
【胃の働きを弱める主な原因】
過度なストレス、睡眠不足、暴飲暴食、早食い、アルコール摂取、喫煙、ピロリ菌などが考えられます。
対策としては、よく噛んでゆっくり食べる、食べ過ぎない、内臓を冷やさない、水溶性食物繊維を含んだ海藻類を摂取するなどがあります。
【ピロリ菌】
ピロリ菌が胃に感染すると、ピロリ菌が産生する分泌物などで胃の粘膜は徐々に傷つけていきます。その結果、胃もたれや吐き気、空腹時の痛み、食後の腹痛、食欲不振などの症状が繰り返されることがあります。
ピロリ菌は服薬によって退治できるので、病院で相談することをおすすめします。
【消化酵素のペプシンの分泌】
胃腸にとって食事の内容は非常に重要です。消化酵素のペプシンもタンパク質から構成されています。食事をしっかり摂っているという人の中にも、タンパク質が十分に摂れていなくてペプシンが十分に作られていないので消化不良になってしまうという可能性もあります。
一般的にはタンパク質の1日の摂取量は自分の体重×1gは必要と言われています。
食べ過ぎで消化不良を起こしてしまう場合は、少しずつでも徐々にタンパク質の摂取をするように心掛けて食事をしましょう。
②吸収について
吸収と言えば腸の働きが欠かせません。更に腸内環境はメンタルとも密接に繋がっていることもわかっています。ここでは腸内環境が悪くなる原因と改善するための対策を見ていきましょう。
【腸に負担をかける食材】
加工食品、アルコール、精製された糖類、乳製品、添加物などがあります。個人差はありますが影響を受けやすい人もいるので、注意する必要があります。
【小麦製品を控えてみる】
胃腸が弱い人の中には小麦製品を摂ることで、腸に炎症が起きたりする人もいます。
これは、小麦タンパクの一種のグルテンが消化不良を起こしてしまっていることが原因の場合があります。小麦粉に水を入れて混ぜると粘り気が出できますが、腸内でも同じ現象が起きて消化や吸収がうまくいかなくなるということです。
対策としては、しばらくの間特定の食材を抜くことです。小麦製品以外でも自分が何に影響を受けて消化不良を起こしているのか知ることができます。
【適度な運動をする】
適度な運動をすることで善玉菌の量が数倍に増えると確認された研究があります。
1日45分くらいの運動を週に3回のペースで行うのがおすすめです。逆に運動をし過ぎると、熱ストレスで腸内環境を悪化させるというデータもあるので、やり過ぎには注意しましょう。
③代謝について
消化と吸収ができたら、その栄養素をエネルギーに変換して体内に代謝させなければいけません。
現代人の食習慣では、ビタミンやミネラルは不足しがちになっているようです。ビタミン、ミネラルはエンジンオイルに例えられます。
摂取した栄養素を代謝させるためにもバランスの良い食事を心掛けて、足りない栄養素はサプリメントなどで補うことも有効です。
まとめ
以上、健康な身体作りには胃腸の調子を整えることも大事だということがご理解できたと思います。
適度な運動、バランスの良い食事、休養がポイントです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。